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モテないし原画展に行ってきた~「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」原画展レポ~

5月11日からブックマーク浅草橋で開催された「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」(通称わたモテ)原画展に行ってきました

 

開催初日に喜び勇んではせ参じたわけですが、行きの道中で早くも想定外の事態が…

 

午前4時過ぎに家を出発。新幹線で東京へと向かったのですが車内で現地の様子をTwitterや某掲示板などで確認すると、早朝6時の時点で徹夜組、始発組が既に並んでいるとの情報が!

前日にはTwitterでこんな注意喚起がされていたんですがね…

 

現地では時間が経つにつれ増えていく人、車内で情報をかき集めるしか出来ない自分

この時点でかなり嫌な予感がしていました

そして会場Twitterより整理券配布を早めるとの告知が

 

あぁもう現地に行っても今日中にグッズ購入はおろか入場すら出来ないんだろうなと諦めの境地に

(新幹線から見えた富士山(?)。修学旅行編のもこっちリスペクト)

 

9時過ぎに東京駅到着

17時以降のフリー入場なら整理券無しでも原画が見られる&サイン本のチャンスがまだあると自分に言い聞かせ、下見も兼ねて一度現地に向かいます

 

東京駅から秋葉原を経由して浅草橋へ

Googlemapを頼りに会場に急ぐと黒山の人だかりが

会場全体を撮影しようと考えていたんですが人が多すぎるのと顔が写ってしまうといけないので入口付近のみカメラに撮影

(会場前では当日開催されていた浅草橋紅白マロニエ祭りのOPセレモニー?的なものが行われており、関係者の方々が多数見られました。原画展待機列といざこざがあったとかなかったとか…)

 

Twitterでの告知通り整理券配布は既に終了していました 

この時点で時刻はまだ10時、嘆いていても仕方ないので浅草橋駅近くのカフェで休憩しながら17時までの時間をどうするか思案。気持ちを切り替え東京遠征もう一つの目的だったシド・ミード展へ向かい、その後は人生2回目となるメイド喫茶で休憩

 

 

17時前に再度浅草橋へ

グッズや書籍が既に完売し買えないことは分かっていたのでせめて原画だけでもこの目で見たい…!そしてあわよくばサイン本も欲しい…!

祈るような気持ちで会場へ向かいます

 

建物側面には既にフリー入場を待っていると思しき列が…

私が着いた時点で40~50人(もっと多かったかも?)ほどの人が並んでいたでしょうか

待つこと30分…ついに会場の中へ

(ここで会場内部の全景が分かるような画像を貼る予定でしたが入場できた興奮で撮影出来ず。代わりに会場内部が分かるツイートを貼っときます)

 

入場してすぐサイン本の抽選!

当たりくじが出ることを祈りながら抽選箱に手を入れます

ドキドキしながら四つ折りにされた紙を開くとそこには…

綺麗な白紙が

「数字が書かれている紙が当たりくじですので、引いた方はレジまでお越しください」

会場スタッフの声が虚しく響きます

 

…気を取り直し原画を見ていきましょう!

会場内には8~14巻までの原画が所狭しと展示されていました

(ほんとに”所狭し”という感じで、確かに大人数が一挙に押し寄せたら整理券で入場者絞らないときついなーって広さでした)

 

撮影禁止エリアが無く全て撮影OKというファンにとっては大変ありがたい処置のおかげで、原画を目に焼き付け撮影…また原画を凝視し撮影…となんともせわしない鑑賞になってしまいましたが、生原画堪能してきましたよ!

 

全て紹介し切れないの(と撮影者本人が写り込んでいるの)で生原画ならではの発見をいくつかご紹介します

 

例えばここのゆりちゃん

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喪130 モテないし遠足が終わる(13巻収録)の1コマ

個人的にわたモテってキャラの表情アップにすごく気を遣ってると思うんですよ。バトル漫画で言うところの”見開き”並の迫力があるんです。ここではゆりちゃんの口元をホワイトで修正した跡を見て、笑顔一つとってもかなり繊細にあつかっているんだなと

 

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喪117:モテないし2年生の終わり(12巻収録)の1コマ

ここのネモもよく見ると下書きには照れが描かれています。喪117はオムニバス回でこのページのタイトルは「覚えてる」、もこっちが黒歴史化している高校入試の「うえーいやったね」事件をネモはしっかり覚えていることを示唆する重要な回です。ネモが照れ臭そうにもこっちのモノマネをするのと、真面目にモノマネ(という言い方も変ですが)するのとでは意味合いが大きく変わってきます。

 

他にも、ゆりちゃんの髪にふわふわ感出すのにペン変えてるのかなーとか

 

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うっちーの顔って確かに簡素(シンプル)だなーとか

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加藤さんも準レギュラーの頃から結構顔変わったなーとか

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喪106:モテないし最後の冬(11巻収録)

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喪140:モテないしオープンキャンパスに参加する(14巻収録)


こみさんやっぱりインパクトあるなーとか

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滞在時間は1時間もなかった気がします

まだ並んでいる方もいたのであまり長居してもと思い、名残惜しいですが会場をあとにしました



漫画において何を「オリジナル」とするかはその定義によって様々だと思います。ただ今回見られた原画の数々は私たち読者にとっては間違いなく「今、ここにしかない」ものだったのではないかと思うんです。谷川ニコ先生がその手で描かれた線、下書き、ベタの濃紺、修正液の跡。これらは普段目にしている紙や電書では感じることの出来ないオリジナルの息吹です。それを自分の目で見て感じられただけでも、本州の端っこからはるばる上京した甲斐があったなぁとこの原画展レポを書きながら感慨に浸っています

 

原画展を企画してくださった方々、会場スタッフの皆様、そして谷川ニコ先生

素晴らしい催しをありがとうございました。

 


今後も当ブログではわたモテの考察や感想記事をあげていく予定です。もこっち達の

”何も成し遂げない青春”*1の行く末を陰ながら見守っていきたいと思います。

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もこっちのぎこちない笑顔いいよね…




 

*1:月刊!スピリッツ 2018年2月号 谷川ニコインタビューより引用